佳作 海と私たちの共生

京都市立旭丘中学校 2年 佐藤 美咲

 今、世界で問題視されているマイクロプラスチック問題。美しい海と海の生物たちに悪い影響を及ぼしています。
 マイクロプラスチックとは、私たちが使っているプラスチックを、ポイ捨てしたり、適切な処分がされなかったことにより、海に流されて、5ミリ以下のプラスチックごみになったもののことです。この、マイクロプラスチックが生態系をくずしたり、海洋汚染の原因になったりと、私たちの美しい海を壊そうとしているのです。
マイクロプラスチックは人体にも影響を及ぼします。2018年に8人の体からマイクロプラスチックが検出されたという研究結果が出ています。侵入ルートとして、マイクロプラスチックを含む、飲料水、海産物を食べることによって体内に取り入れてしまうという可能性が高いと考えられています。
 このようにマイクロプラスチックはもはや海だけの問題にとどまらず、人間にも問題をひき起こしているのです。
 ここ最近、スーパーマーケットのレジ袋の有料化、そしてつい最近にはコンビニエンスストアのレジ袋の有料化など、使用するプラスチックの減少が求められてきました。これらのこと一つ一つが海の保護と生き物たちの保全につながるのです。
 私たちは、この「マイクロプラスチック問題」をスルーしてはなりません。近い将来、そして遠い未来も海が美しいままであるようにするには、まずは海がもたらしてくれる恵みとありがたみを知って、一人一人が意識することが大切です。これからも「海」が私たち人間の身近で大きな存在のままでいられるように、今から「私たちにできること」を考えていきたいです。「ポイ捨て」、「ペットボトル」など、小さなことでいいので、一つずつ、意識をするべきです。
 あなたの持っているそのペットボトル。水筒に変えてみませんか?その配慮が大切な、大切な海を救うことになるかもしれません。

2020年12月02日