中学生 海の作文コンクール


 テーマ は
 『海』
 海運・造船・港湾といった範囲にとどまらず、広く海にかかわるもの。


2023年「海の日」ポスターコンクール
≪ 大 賞 ≫ 兵庫県立姫路工業高等学校 1 年(応募時) 川上 心優(かわかみ みゆ)さんの作品
 

海での仕事や海について考えたこと・海での体験 海・船・港・川・湖 など 広く「海」にかかわるもの
大阪・京都・奈良・滋賀・和歌山の中学生対象(2023.4.1現在)
 

作品募集 チラシ(PDF)

 
テーマ
海や川や湖の環境保全・船・働く人・いきもの・遊びなど、広く海に関する『海』を自由に表現してください。

応募資格
大阪・京都・奈良・滋賀・和歌山の各府県に所在する中学校の生徒(2023年4月1日現在)

原稿の長さ
400字づめ原稿用紙5枚以内

必要記載事項
原稿には、題名(必ず各自でつけてください)、学校名、学年、氏名、ふりがなの記載をお願いします。

応募締切日
2023年9月30日(土) 必着
今年度の応募は終了いたしました。
たくさんのご応募、ありがとうございました。


※学校の先生へのお願い
学校でとりまとめてご応募いただく場合は、
学校名、題名、学年、氏名、ふりがな
を記した一覧表(任意形式)をお付けください。
 一覧表のみメールでも可能です。
 kaiji-kk@mocha.ocn.ne.jp まで


応募先
〒552-0021 大阪市港区築港3丁目7-15 港振興ビル204
公益社団法人 近畿海事広報協会「海の作文コンクール」係
TEL 06-6573-6387

受賞発表
2023年12月初旬予定
受賞者は所属中学校に通知後、当協会ホームページ、Facebookでも発表


応募上のご注意
※個人情報は、中学生海の作文コンクール事業にのみ利用します。
※受賞者の情報や表彰式で撮影した写真等は、当該事業に関係するメディア、印刷物、広報物に使用します。
※応募作品の所有権並びに著作権は主催者側に帰属いたします。
応募作品の返却は致しておりませんのでご了承下さい。
※応募前に原稿のコピーを取っておく等の対応をお願い致します。
※応募は1人1篇、他のコンクール等に入賞した作品は応募できません。
ネット検索、資料等を引用の際は必ずその旨を明記の上【著作権】に注意し、応募者個人のオリジナル作品となるようにしてください。


主催
公益社団法人 近畿海事広報協会

後援
国土交通省近畿運輸局
大阪府教育委員会
大阪市教育委員会
(株)日本海事新聞社

審査員
大阪文学学校講師:高田 文月 氏


中学生 海の作文コンクール 賞

 金 賞:近畿運輸局長賞1名
 銀 賞:近畿海事広報協会会長賞3名
 銅 賞:近畿海事広報協会会長賞6名
 佳 作:近畿海事広報協会会長賞30名(予定)

 合計40賞


受賞作のうち上位10点を機関紙「近畿海事広報協会たより」に掲載します。





令和4年度 第56回 中学生 海の作文コンクール 受賞作品 (敬称略)

金賞 近畿運輸局長賞 海の救世主
近畿大学附属和歌山中学校1年 宮﨑 瑠生 みやざき るい
銀賞 近畿海事広報協会会長賞 海を守ろう 私たちと海の関係
桃山学院中学校1年 仲野 晶惺 なかの あきさと
銀賞 近畿海事広報協会会長賞 「今」だけではなく「これから」を考える
近畿大学附属和歌山中学校3年 芝 奏太 しば そうた
銀賞 近畿海事広報協会会長賞 「魚を買う」という日常に
高槻市立川西中学校2年 中野 美輝 なかの みき
銅賞 近畿海事広報協会会長賞 海運業界のつながり
近畿大学附属和歌山中学校2年 奥田 理央 おくだ りお
銅賞 近畿海事広報協会会長賞 海洋ゴミと大切な資源
近畿大学附属和歌山中学校1年 佐伯 百菜 さえき ももな
銅賞 近畿海事広報協会会長賞 海に迫る危機
高槻市立川西中学校3年 日高 桃菜 ひだか ももな
銅賞 近畿海事広報協会会長賞 海の軌跡
高槻市立川西中学校3年 杉原 健吾 すぎはら けんご
銅賞 近畿海事広報協会会長賞 もし海が消えたら
高槻市立川西中学校3年 長井 颯人 ながい はやと
銅賞 近畿海事広報協会会長賞 モーゼの海割りと日本の地形
高槻市立川西中学校 3年 西村 将真 にしむら しょうま
佳作 近畿海事広報協会会長賞

 

令和4年度 第56回 中学生 海の作文コンクール 受賞作品 選評
審査選評
大阪文学学校講師 高田 文月 氏

 昨年も同様の傾向でしたが、本年も全体として作文のテーマが海洋ゴミの問題に集中していました。正確に数字をチェックしたわけではありませんが9割ほどの人が同じようなテーマで似た内容の作文になっているようです。
 確かに海の作文のテーマを考えるとき、それは、いま最も重要な問題ではあるでしょう。現代社会で最も深刻に考えるべき課題の一つです。地球の温暖化の問題も同じですが、ほぼ全員がそのテーマに向かうというのはどういうことだろう、と考えてしまいます。どこを切っても同じ模様のでてくる金太郎飴のように紋切型の作文が並んでしまうのです。あらかじめ答えの決まった模範解答の作文問題を出題しているのではありません。
 冒頭から苦言を呈するような文面になりましたが、もっと一人ひとりの個性のあるテーマ選びができればいいのに、と思うのです。海のゴミの問題を考えるとしても、です。その人の生活や好みやその人でしかありえないような視点や背景が色濃く反映しても良いはずです。上手くカッコよく文を書くより、自分の感じ方や思い、考えをしっかり見つめてその人にしか言えないような事を一つだけでいいから、見つけてほしい。
 いちばん気になる事をいいます。みなさん、パソコンが身近にあって、すぐにどんな問題でも調べることができますね。その方法が多くの人が同じような文を書く結果を導いていると思います。ネットで調べて出てくることは、だれでもすぐに同じように手に入ります。そこから、自分で考えていってほしいのです。極端に、ネットで見たことをそのまま写すことで書けてしまう記事、作文が氾濫しています。ほぼ、ネット上の文言から引用して終わることができます。はっきりいうと、最近はそうではない作文を探すのは困難なほど、そういう印象があります。今回もそのような多くの作文に出会いました。判断がつきにくいですが、
その中で、少しでも個性のある「情報の選択」をしているものを選ぼうとしました。


金賞 近畿運輸局長賞
『海の救世主』
近畿大学附属和歌山中学校 1 年 宮﨑 瑠生
さん

 宮﨑瑠生さんは、身近な海の変化に注目します。幼い頃に見た赤い太陽に照らされてキラキラと輝いていた海が今、真っ黒な海になってしまった、そのわけを考えます。人間が間違った方法で出してしまったゴミや生活用水、工業用水。その改善方法を順序だてて考察していき、それでもなお十分ではない、と問題を立て、次に「アマモ」という救世主を引き出します。小学校時代に母校で取り組んだアマモの存在を丁寧に説明していきます。自分の体験と考えを基にした、伝える力のある説得的な文章だと思いました。
銀賞 近畿海事広報協会会長賞
『海を守ろう 私たちと海の関係』
桃山学院中学校 1 年 仲野 晶惺
さん

 仲野晶惺さんは、和歌山県白浜町にあるアドベンチャーワールドの「パンダバンブープロジェクト」という取り組みを紹介しています。パンダの餌である竹や笹の葉が大量に食べ残され、それを再使用してアオリイカの産卵床をつくるというものです。仲野さんは自分の好きなテーマパークのホームページを通して知った情報からさらに興味を広げ、環境問題に接近していきました。そうして知り得た事象の情報源は作文の文末にキチンと明示しています。丁寧な態度で何をどのような形で考えて行ったかが整理された良い作品です。
銀賞 近畿海事広報協会会長賞
『「今」だけでなく「これから」を考える』
近畿大学附属和歌山中学校 3 年 芝 奏太
さん

 芝奏太さんは、学校全体で取り組む「海チャレンジ」で1年のときから海のゴミを拾い集め再利用をするという経験を重ねたてきたことに喜びを感じています。また海が好きで家族で毎年石垣島白保の海でシュノーケリングをしていましたが、ガイドさんにある時サンゴの危機を知らされます。サンゴが白化する原因や仕組みについて調べ、考えをすすめるなかで、人がする「今」の行動が世界の「これから」にどう結びついていくのか、自分の行動に未来がかかっていることに思い至ります。
銀賞 近畿海事広報協会会長賞
『「魚を買う」という日常に』
高槻市立川西中学校 2 年 中野 美輝
さん

 中野美輝さんは、素朴に身近な「魚を買う」というシンプルな行為を一生懸命に書いています。新鮮でおいしく多くの種類の魚が買えたらいいですね。「水産物直売所」があれば消費者にもメリットがあるし、生産者にも地域にも町おこし村おこしのような良いことがあります。好きな魚を美味しく食べたい、という率直な気持ちから出発したのでしょうが、その気持ちを「海の作文」につなげて書こうとしたことを大切にしましょう。小さなことをもっと小さな視点で書いていっていいと思いますよ。

 事務局からのお願い

  今回も「海の作文」を応募いただき、ありがとうございました。
  日本は四面環海の国で海からの恵みを受け、国民生活と産業活動の基盤は海外貿易と海上輸送に依存しています。このため、海を舞台として活躍す る海運・造船・港湾・物流・水産・海洋レクリエーションなどの海事産業をはじめ、広く海に関わる自らの体験等を文章表現することによって海への 関心をもってもらいたいと思い、「中学生海の作文コンクール」を開催しているところでございます。
  大阪文学学校講師 高田文月先生の選評にもございますように、昨今、ネットで見たことをそのまま写すことで書けてしまう作文が多く見受け られるようになっています。調べることにとどまらず、個性を表現し応募者本人のオリジナル作品となるようにしていただいて、これからも私たちの くらしと海事産業とのかかわりに関心を持っていただき、来年も、素晴らしい作文をたくさん応募いただけますよう、よろしくお願いします。

  (公社)近畿海事広報協会 事務局

 

2021年 第55回 中学生 海の作文コンクール 受賞作品

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