佳作 海での思い出

大阪市立長吉六反中学校 3年 板倉 啓秦

 今から、海での出来事をいくつか書こうと思います。ほとんど釣りの出来事です。
 一つ目は、釣りでの出来事です。
 僕は両親とよく釣りに行きます。その日は僕が五歳で、初めて釣りに行った時です。その日は朝早く出て、近所の堤防に五時くらいに着きました。周りは年配の方がたくさんいました。僕はその時サビキ釣りをしました。サビキ釣りは、疑似餌のついた針の仕掛けの下に、アミエビの入ったカゴをつけ、それを上下させ、餌を撒いて魚を寄らせ、疑似餌に食ってきたところを針にひっかけて釣る釣り方です。お父さんがまず見本を見せてくれました。ベールを起こして、糸を出す。底についたら、ちょっと巻いて、上下させる。とやっていると、小鯵が釣れました。その後はセイゴ(スズキの幼魚)、コノシロなどが釣れ、すごく楽しかったです。帰って、朝ご飯に小鯵の唐揚げを食べた時は、やっぱり自分で釣った魚が一番美味しいというのを感じました。
 二つ目は、海水浴での出来事です。石川県のとある海水浴場で、BBQをしたり、潮干狩りをしたりして、海を満喫していました。お父さんと一緒に僕は浮き輪に乗って深めのところに行きました。その時の浮き輪は、足を固定して、浮き輪と体を固定する浮き輪でした。僕はお兄ちゃんが浮き輪を使って泳いでたので、僕もそれをしようとしたのですが、浮き輪が傾き、自分の体でひっくり返ってしまいました。体は固定されていて動かないし、溺れる形になりました。パニックになり水中の中で叫んでいました。当然、水中の中ですので声は届きませんし、体内の空気も失っていきます。お父さんはどこか別のところに目を離しており、十秒間ほど手足をバタバタさせてもがいていました。やっと気付いてくれたお父さんは慌てて浮き輪を戻し、僕は助けられました。もしお父さんがいなかったら溺死していたかもしれません。僕はその時保育園児の頃だったので、五から六歳だったと思います。その帰りに近所の浜辺で、テトラポットの上を歩いていました。その時にも足を滑らせ、海に落ちました。その時は自力で上がりましたが、水深は約四から五メートルぐらいだったと思います。お父さんもその時、居眠りしてしまい海に落ちかけていました。色々とその日は災難な一日でした。僕は小さかったからトラウマにならなくて良かったです。
 最後は、今までの釣りの中で最も印象に残っている出来事です。
 僕は普段釣りが出来る環境なら、毎週和歌山県に釣りに行っているのですが、青物をあまり釣ったことがありません。鰹、ツバス・シイラなどはあるんですが、鰤などの大型青物は釣ったことがありません。そんな僕が人生初めて青物を釣ったのは、小学四年生の頃でした。アジニグロッドで遊び半分で湾内で五センチぐらいのルアーを投げていました。すると、なんだかいきなり重くなり、沖へと走り出しました。アジ用のタックルなので、慎重にいきます。なんとか寄せ、タモ網で取りました。
釣れたのは、鰹でした。周りはなにも釣れてなく、僕だけ釣っていました。その後もバイトはあったものの、掛かりませんでした。その日は僕にとって、大きな進歩でした。
 今もこうやって釣りや、海で遊べていることが幸せです。マナーを守り、安全が第一で利用しましょう。

2020年12月02日