佳作 水族館と海洋汚染

吹田市立第一中学校3年 柳本 結衣

 私は海がとても好きです。海では泳ぐというよりも中で泳いでいる海の生き物が大好きです。小さいころから水族館などにたくさん行きました。その中でもとくに印象に残っているものを二つ紹介したいと思います。
 まず一つ目は、沖縄県にある「美ら海水族館」です。美ら海水族館には、巨大な水槽があり、その中を泳いでいる「ジンベイザメ」や「ナンヨウマンタ」という世界最大のサメ、世界最大のエイを見ることができます。私はこの巨大な水槽を見て、心が落ちつくような感じがし、とても印象に残りました。
 次に二つ目は、千葉県にある「鴨川シーワールド」です。私は海の生き物の中で「シャチ」が一番好きです。そんな「シャチ」を初めて見たのが「鴨川シーワールド」です。初めて見たとき少し怖いと思っていましたが、近くで見てみると目がくりくりしていてとてもかわいく、とても賢くてびっくりしました。シャチは「海の王者」と呼ばれていて、とても強いのにどうしてシャチのショーのように人と関わることが出来るのかとても疑問に思っていました。でも調べてみると「海の王者」というのは、強いだけじゃなく、賢く優しく、家族の絆も深くと、いろんな魅力があるということを知り、生き物も人間と同じだから大切にしないといけないなと思いました。また、「鴨川シーワールド」には海だけでなく川の生き物まで見ることができ、環境の大切さを学ぶことが出来ました。他にもアシカや海ガメなどのありのままな様子を見ることができとても印象に残りました。
 このようにたくさんの海の生き物が水族館で暮らしていますが世界の7割を占める海にはたくさんの問題があるそうです。
 海岸沿いにあるたくさんのゴミのほとんどがプラスチックです。そのプラスチックが漂流する過程で波や紫外線などに影響を受け劣化し、砕かれ、小さくなった5ミリメートル以下のものを「マイクロプラスチック」というそうです。私はそれを聞いてとくに何も思っていませんでしたが、それは海洋環境において大きな問題となっていると知りました。「マイクロプラスチック」は私たちが気軽に使っているレジ袋やペットボトルが世界中の海に沈んだり漂ったりしており、その数は推計五兆個以上だそうです。
 マイクロプラスチックはとても小さいため貝や水鳥など海にすむ生物が、プランクトンなどといっしょに飲み込んでしまうそうです。しかも、有害物質が付着しやすいという特徴があり、実際に魚や貝の体内の中からマイクロプラスチックなどが見つかっています。つまり、海の生き物だけじゃなくて、その魚を食べている私たちも影響があるかもしれません。
 このように、とてもきれいな海に見えても見えないところではたくさんのゴミがあります。だから今、私たちができることを考えてこれから行動していかないといけないなと思いました。

2021年12月19日