佳作 海と湖と魚たちの未来

吹田市立第一中学校3年 西江 麻弥

 私は湖の近くに住んでいました。海に面していない分、湖との関わりは強く、授業で湖に関することを多く学びました。
 その中でも環境は重要視され、どうすれば環境汚染を防げるかという内容について議論する機会がありました。実際に見に行ってみた結果、水はとても濁っていて、流れてきた廃棄物が湖岸にたまっていました。特にペットボトルなどプラスチックを含む物が多くありました。最近、私たちの体にマイクロプラスチックが多く含まれているという内容を耳にすることが多くなりました。実際に見た光景と重なり、複雑な気持ちを抱きました。たまにポイ捨てをする人を見かけます。特に溝にお菓子の空袋を捨てる人や、タバコの吸い殻を捨てる人を見かける気がします。それが流れ、環境汚染につながっています。議論では、人口が少ない場所の湖は都会側と比べて比較的きれいだという意見が挙げられました。人間が自然を汚していることを改めて感じ、そこで私たちはできる限りのごみ拾いをしました。しかし、数日でごみは流れこみ、また廃棄物が溜まってしまいました。また議論をした際に、根本的な人の意識を変えなければいけないという意見が挙げられました。これまでポスターを貼ってきましたが、あまり変わりませんでした。「どうすればポイ捨てする人に響くのか」これは今後の大きな課題で、解決するにはとても難しいと思います。
 もう一つの課題として、年々漁業に携わる人が減っていることも重要視されています。少子高齢化や、第三次産業が盛んになっていることが原因として挙げられます。「日本の料理といえば?」と外国人に聞くと「寿司」とほとんどの人が答えるでしょう。それくらい魚は日本にとって大切で、かけがえのないものです。
 湖を例として挙げましたが、これらは海に関しても同じことがいえるでしょう。今の状況下では難しいと思いますが、海で泳いだり、釣りをしたりできる海。他にも魚つかみ体験など、水と触れ合える機会がたくさん設けられています。小さいことでも興味を持ち、海について目を向けてくれる人が増えれば嬉しいです。ポイ捨てをしない、油をできるだけ水に流さないなどの小さいことでも、積み重ねれば環境は変えられます。一緒に環境を変えていきましょう。

2021年12月19日