佳作 海は友達

吹田市立第一中学校3年 福山 心温

 3歳のとき、自分はひいおじいちゃんの舟から落ちておぼれました。そして自分はあのときから小学校を卒業するまで海が苦手でした。自分は海は苦手でも魚は大好きでした。自分のひいおじいちゃんは、漁師をしていたので魚をとってきてもらいいろんな種類の魚を見れました。
 自分がなぜ中学生になってから海に入れるようになったかというと、小学校にいる6年間でひいおじいちゃんが海に入れるようになるようにずっと手伝ってくれていたからです。最初は海にさえ近づかなかった自分を根気よく説得してくれて、小学4年生のころに、やっと浜辺にあるテトラポットでテトラおにごができるくらいになりました。テトラおにごは行きすぎると海に近くなりこわかったのですが、浜辺を入ってすぐのところで遊ぶのはたのしかったです。そして小学5年生のときに、誰かにつかまっていれば少しだけ海に入れるようになりました。自分が海に入るときにひいおじいちゃんがずっと言っていた言葉があります。それは「海は友達」です。ひいおじいちゃんに海は友達と初めて言われたときは自分には理解ができませんでした。そして小学6年生になり、海で泳げるようになりました。そして、臨海学習も楽しく泳げて良かったです。自分は3歳のときのようにまた、舟に乗れるようになり、ひいおじいちゃんの漁にもついていくことができとても楽しかったです。そのとき、初めてつった魚をひいおじいちゃんが魚墨魚拓にしてくれました。その魚墨魚拓はいまでも自分の部屋のがくに入れてかざっています。そして自分は中学生になり、一人でシュノーケルをつけて、足ヒレをつけて一人で泳げるようになり、今では、ひいおじいちゃんの家に帰るといとこやはとこ、兄妹たちと一緒に海に泳ぎに行って魚をつかまえたりして、誰が一番大きな魚をとったのかをひいおじいちゃんに決めてもらいます。
 今、自分のひいおじいちゃんは、高齢になり、漁師を引退して海に出ることはほとんどないけど、自分はとなりにいつもひいおじいちゃんがいるように思いながら合言葉を心の中でとなえてからもぐります。その合言葉は「海は友達」

2021年12月19日