佳作 僕たちの活動

近畿大学附属和歌山中学校2年 青地 俊弥

 僕の学校の中学二年生は海のプラスチックゴミを調査する活動をしている。なぜこのような活動をしているか、理由は二つある。
 一つ目は、中学校に入学した時SDGsについて知ったからだ。学年主任の先生に出された宿題がはじまりだった。この宿題はSDGsの十七の項目について考えてくるというものだった。このSDGsのうちの十四番の項目がこのような活動になるとは思ってもいなかった。
 二つ目は、和歌山市が海の都市になったことだ。これを知った学年団の先生達は海をきれいにしようとプラスチックゴミの回収をしようと活動を始めた。
 まず最初に手をつけた海は片男波だ。いくつものグループに分かれて、ごみの回収をした。プラスチックゴミの回収を述べたが、実際のところはごみを回収して、どのごみが多いのかを調べるというのが片男波での目的だった。結果はたばこやペットボトル、そして発砲スチロールというものが多く見つかった。人がたくさん来る海だから身近なものが多く見つかった。
 この調査が終わった後、僕たちは次の調査で主となるマイクロプラスチックについて理解しようとした。このマイクロプラスチックは、プラスチックが波の影響などで五mm以下の大きさになったものを言う。マイクロプラスチックは他にもできかたがある。もう一つよく知られているのが、プラスチックをえさと間違えて食べる魚がいる。この魚が食べたプラスチックを消化するときにこまかく分解されることでもできるのだ。また、この場合、マイクロプラスチックは目に見えないため、魚を食べることによって体内に取り込んでしまう。一週間でクレジットカード一枚分、一ヶ月ではハンガー一本分のプラスチックを摂取していることになるのだ。そして、プラスチックを摂取すると何が問題なのか。そう思う人もいるだろう。女性では乳がん細胞の増殖、男性では生殖機能の低下があげられる。
 次の活動は浜ノ宮で行った。ここではごみ拾いとマイクロプラスチック集めを行った。どこの海においても、多いごみはやはり、たばこ、ペットボトル、そして発砲スチロールだ。これらはどこに言っても落ちているのだろう。次にマイクロプラスチック集めについてだ。これは砂をかきわけて探していくと大量に出てくる。色は一色に決まらず何色もあり、マイクロプラスチックか判断するのは難しい。そこでバケツなどの容器に水を入れ、浮いてきたものを集める。浮いてきたものがマイクロプラスチックなのだ。また、この活動は花王さんも一緒に行っている。このマイクロプラスチックを使ってフィルムなどを作ってくれている。活動に協力してくれている花王さんにはとても感謝している。
 次の活動では集めたプラスチックゴミで模細工アートを作るという活動だ。このプラスチックゴミを集める場所は友ヶ島だ。友ヶ島ではペットボトルのキャップや、プラスチックのタイルなどを集めた。それを模細工アートに使用するには少し大きいので、ニッパーやはさみを使って切るという作業をした。また、クラスごとに担当を決め作っていく。この模細工アートは僕らが行っている活動を発信するための良い機会になると思う。他にも僕らの活動を知ってもらうためにグループを決めてプレゼンを行っている。
 僕たちの活動をたくさんの人に知ってもらうためにも、プレゼンを用いて発信していこうと思う。

2021年12月19日