佳作 環境問題について

近畿大学附属和歌山中学校1年 藤井 澪

 私は7月15日に、和歌山市のSDGs活動で、友が島のゴミ調査をしました。
 現在、世界のプラスチックゴミは、過去50年間で2倍になっており、少なくて、毎年800万トン、多くて、1200万トンのプラスチックゴミが世界中の海に流れ着き、世界中の海を汚染しています。また、プラスチックゴミなどは、燃やすと二酸化炭素が多くでるので、地球温暖化につながります。
 なので、私は、今回はプラスチックゴミを取り除く活動をしたけど、そのプラスチックゴミを出さないことが重要で、それが、地球温暖化の、進む速度が、少しでも、遅くなると思います。
 なぜなら、プラスチックは、紙やガラスとは違い、自然に戻ることはありません。そして、プラスチックは、波や、風、太陽の光によって、海の中で砕けて、マイクロプラスチックになります。マイクロプラスチックになると、砂に混ざって取り除くのが難しくなり、また、魚などがマイクロプラスチックを食べたり、その魚を人間がたべたりします。それに、世界で、毎年16万匹以上の海にすむ動物が、プラスチックを誤って摂したり海洋ゴミに絡まることで命を落としています。つまり、マイクロプラスチックは、生物の体内に吸収されて、生物を脅かしたりします。だから、私は、プラスチックゴミを出さないということが、重要だと思いました。また、地球温暖化は、二酸化炭素の増えすぎによって、進んでいます。二酸化炭素は、エアコンやパソコン、照明など、電化製品から出たり、ゴミを燃やす時に、発生します。地球温暖化が進むと、人間だけではなく動植物にも大きな影響を及ぼします。ゴミのポイ捨てや、不法投棄によって、山や海などの環境も破壊されてしまいます。
 ですがプラスチックは安く便利で現代人の生活に欠かせないという意見もあります。例えば食べ物を入れる容器、飲み物を入れるペットボトルや油を入れる容器、果物を入れるネット、レジ袋、ボウル、ゲーム機、テレビなど、日用品など便利な物に、プラスチックは使われているからです。
 しかし、企業なども、プラスチックに変わる素材を開発し、使用し始めています。例えば、紙、パルプモールド(段ボールや新聞の古紙を原料としたもの)、バガス(さとうきびを圧搾した際に発生する繊維質の搾りかす)、竹、木などの再生可能資源を原料としたものなどがあります。また、石灰石から紙や、プラスチックに代替するものが作れます。石灰石から作ることで、二酸化炭素排出量と水使用量の削減、さらに、石油由来プラスチックは製造工程で加熱などを行うため大きなエネルギーが必要になりますが、石灰石は粉砕加工により、炭酸カルシウムを得るため、原材料調達段階のCO2排出量を石油由来プラスチックの約50分の1に抑えることが可能です。
 皆さんは、3Rは知っていると思います。では、5Rというのを知っていますか。5Rとは、リフューズ・リデュース・リユース・リペア・リサイクルのことです。リフューズとは、ごみになることを断ることで、リデュースとは、ごみを発生させないことで、リユースとは、ものを繰り返し使うことで、リペアとは、ものを修理して使うことで、リサイクルとは、資源として再生利用することです。Rには、6Rや、7Rなど、まだまだ種類があります。ですが、まずは、3R、それができたら4Rと、1個づつ、確実にできるようにすることが、海のごみを減らし、また、地球温暖化を少しでも止めることにつながると思います。


2022年12月09日