佳作 海の恐怖

近畿大学附属和歌山中学校1年 松岡 遼

 海はいつもは何の危害もないですが、大きい地震が来たり、大雨が降ると、僕達がいるこの町に大きな被害をもたらします。例えば津波が発生すると、建物が壊れたり、浸水したり、火災が発生したりします。このようにたくさんの被害をもたらすため、今までに、何人ものの命がうばわれています。
 ぼくがいるこの地域でも、一度大きな地震が起こったことがあります。その時はまだ小さかったので、あまり覚えていないですが、親に聞いてみると、地震が発生したとき、いっしょに避難したそうです。近くに海は無いので、津波の心配は無いのですが、大きな地震だけでも十分に注意しなければいけません。
 海によって起こる災害はだいたい、他の災害といっしょに発生することが多いです。なので例えば、地震のゆれがおさまっても、また、津波が起こるかもしれません。その時に大事なのは、パニックにならず、冷静になることです。これはほとんどのことに共通していえることです。なぜならパニックになって、折角、防災バッグを用意していたのに、それを忘れて、すぐ逃げてしまっては、後になって、道具が無いので、避難することができない状況になるかもしれないからです。常に冷静でいることはできませんが、避難するときでも頭を使うことが重要です。
 日本は他の国と比べて、地震の発生回数が多いと言われています。その理由は地球の表面をおおっているプレートのさかい目が多いからだそうです。当然大きな地震も発生しますし、津波も起こります。今まで起きた大きな地震の中で僕が知っているのは、二〇一一年三月十一日に起こった東日本大震災と一九九五年一月十七日に起こった阪神・淡路大震災です。阪神・淡路大震災のときは僕はまだ生まれていませんが、東日本大震災のときはもう生まれているので、ゆれは僕が住んでいるところにも来ました。震源から離れているので大きな被害は無かったですが、震源に近い地域は津波が起こったりしました。そのせいで、約一万五千人ものの人の命がうばわれました。
 そして現在いつ起こっても、おかしくないと言われている、南海トラフ巨大地震があります。この地震はぼくの住んでいる地域にも大きな被害をもたらすといわれています。この地震がいつ起こってもいいように様々な対処が行われています。例えば小学校では避難訓練が行われています。他にも、堤防を作ったり、消波ブロックを作ったりして、国の対策として、自然現象なので止めることはできないので、できるだけ被害をおさえることを重視しています。
 いつも私たちが漁業をしたり、海水浴をしたりしている海の裏には大勢の人の命をうばった恐ろしい顔があります。それを対処するのに国の協力が必要ですが、私達にもできることがあります。例えば、机などの物の固定をしたり、防災バッグを用意したりするだけでも十分に対策ができます。
 このように、事前に準備をしておくだけで、自分の身を守ることができるので、自分にできることをしようと思いました。


2022年12月09日