銀賞 「魚を買う」という日常に

高槻市立川西中学校 2年 中野 美輝

 新鮮で、たくさんの種類のおいしい魚を買えて、安心して選べる。それが水産物を消費する我々の理想だと思う。海にはたくさんの生き物がいて、その生物をたくさんの人が頂いているがそんな我々にもいくつかの理想があるだろう。そんな理想を叶えてくれる場所が存在する。それは「水産物直売所」だ。
 水産物直売所とは生産者が消費者に直接販売するというスーパーやインターネット通販と少し違う売り方を行っている場所だ。この場所で売っている魚は新鮮な物ばかりで、その理由は主にスーパーなどに、生産者からその水産物をお店に運び、その場所に並べるという手順をなくせるからだと思った。水産物直売所はだいたい近くの地域で行われているため、その地域の名産物を中心に売られていることが多い。だから他の地域に観光に行く時は水産物直売所に行ってみると見たことのない水産物に出会え、海の事がもっと好きになることができるという海について知るきっかけにつながると考えた。
 安いという点も運ぶ料金を省くことができるからだ。スーパーだと新鮮な物でも割と高いと諦めてしまうけれど安く新鮮であれば買ってみようと手を伸ばすことができるという消費者のメリットもできるし、売る側は水産物を買ってくれるという生産者のメリットができる。安いからこそ食べたことのない物やいつも高くて買わない物を挑戦できるメリットがあると思った。
 では、水産物直売所は安心できる水産物にどうつながるのだろうか。例えば、生産者と直接会えるという点はどうだろうか。実際に私が水産物直売所に行った時、私はお店の人とお客さんがどんな風に調理するかや、どの魚がオススメかなど楽しげに会話している所を見たことがある。スーパーやインターネット通販は売っている物について話したりできないけれど、水産物直売所であればその魚の良い所を生産者はPRでき、なおかつ信頼関係を築けるという消費者の安心に継がっていると思う。他にも水産物直売所の売り方にも安心に継がっていると思う。スーパーなどに行ってみるとだいたいはパックに包装してあるが、水産物直売所は氷の中に入れている所がほとんどだ。氷の中に直接入れることで鮮度がどれほど良いか魚の知識がなくても分かることができ、安心して選べるのではないかと思った。
 これまでは消費者のメリットについて考えたが、生産者やその地域のメリットもある。では、町おこしや村おこしについてあなたは知っているだろうか。私は以前、社会の授業で町おこしや村おこしの勉強を行ったことがある。授業ではどんな所が地域に貢献しているかを中心に考えた。それを水産物直売所に置き換えて考えてみると、水産物直販所を行うことで消費者にたくさんの水産物を買ってもらい、経済発達を進めたり、地元特有の水産物を知ってもらい移住してもらえれば人口増加するという町おこしや村おこしになる。このような町おこし、村おこしは地域や海を盛り上げる役目になるという事だ。
 逆に水産物直売所にはデメリットもある。スーパーは家の近くにあっても水産物直売所はなかなか少ない。水産物直売所は近くに海がないと直売所の意味がなくなってしまうからだ。そして値段にも問題がある。例えばもうすぐ来る秋のサンマは去年、あまりにもとれなくてニュースになっていた。そのため水産物直売所にも大きな影響があり、値段が高くなっていた。このように直売所だからこそのデメリットや海のあらゆる問題を無くしたり、その問題を利用してメリットを作っていくことがこれからの水産物直売所としての課題であり、普段から水産物を頂いている私たちの課題であると思った。
 このようなことから「水産物直売所」は我々の理想が詰まった無くてはならない物だとわかるだろう。その反面これからの改善点があることも忘れてはいけない。海という広くて深い所から私たちは命を頂いている。「魚を買う」という日常に水産物直売所を入れることで新しい出会いや想像できない事が待っているかもしれない。だから私は生産者と消費者が対面できる水産物直売所が大好きだ。


2022年12月09日