佳作 海の環境問題について

大阪市立長吉六反中学校 3年 赤木 優斗

 僕は、ショート動画を見ていたら、海の環境問題についての動画が流れてきて、それに興味を持ち調べ、まずは海洋汚染について調べてみました。
 一つ目は、海洋汚染の原因です。海洋汚染の大半は海洋ごみによる汚染です。海洋ごみは年々増え続けていて、このまま放っておくと二〇五〇年には海に住む魚よりごみの方が多くなると言われています。海洋ごみの中でも特に深刻なのは海洋プラスチックですが、他にも海を汚染し、生物や環境に多大な影響を与えるものは多く、人が日々の生活でだしたものばりのようです。海洋汚染の影響は様々なところに現れています。その中でも顕著なのは海洋生物やその周辺で生きる生物の減少です。海洋生物の多くが海洋汚染により住みづらい環境ができてしまい、ごみや油、化学物質を取り込むことで大量に海洋生物が死んでしまうのも少なくありません。また、その場所で産卵などをしていた海洋生物たちは海洋汚染が原因にその数を減らすことになります。この状態が続くと、私達人の生活に支障がでます。海洋生物が減少するということは、魚のとれる量が減り、売られる魚の量も減ることにより、魚がより高価な物へとなり人の生活に多く影響をもたらすことになります。それにより、漁業者は減ります。漁業者は海洋の環境保全も行っているため、漁業者が減ると、さらに海洋環境は悪くなると思います。実際、海洋生物が減り、廃業する漁業者も少なくないそうです。
 海洋汚染は主に海洋ごみが原因とされていますがそれだけではありません。ごみの不法投棄や船舶の事故による油の流出、工業排水や生活排水などがあるそうです。でも、どのようにして海洋汚染へと繋がるのかを説明します。
 まずは海洋ごみです。海洋汚染の原因に海洋ごみが大半をしめていると最初のほうに説明しましたが、その中でもプラスチックがほとんどです。プラスチックと言われると、大体ペットボトルやビニール袋などを思い浮かべると思いますが、正解です。プラスチックは軽いため風で動かされやすいです。それらは流された方に島があると、そこに漂着し、漂着ごみと呼ばれ、海洋汚染を引き起こしてしまいます。漂着ごみの二〇十九年の計測結果は約三.二万トンといわれています。僕が最初に見た動画は対馬市での海ごみです。対馬市は日本で一番海ごみが多いらしいです。なぜそんなにも海ごみがたまるかと言うと、対馬海流や季節風を受けとめる場所に位置しているからだそうです。そこのごみの半分は木材でもう半分は人工物で人工物の3割をプラスチックがしめていました。足元にはマイクロプラスチックがふかふかするごらいあるそうです。国の補助金も使って回収をしているみたいですが、入り組んでいるみたいで、作業は難しく回収は約15%にとどまっているそうです。
 二つ目は、船の事故などによる油の流出です。船舶の事故などによる油の流出も海洋汚染の原因の一つです。タンカーの座礁事故などが起こりますが、そのときに大量の油が流出してしまうそうです。油は海洋生物を死滅させる原因だけでなく、海洋環境そのものを悪くします。
 最後は工場や生活から出る排水についてです。工場から出る排水や廃棄物は有害液体物質など化学物質が多く含まれており、これらが海洋を汚染するケースも少なくないそうです。実際昔に流行った水俣病はこれが原因だそうです。現在は規制もされており、有害液体物質を含む工場排水は完全ではないものの、かなり減っています。また工場排水は有機物を多く含むため、赤潮の原因となります。
 生活排水も工場排水とあまり変わりません。現在は下水施設などが整備されている場所が多いですがそれでもまだ河川に生活排水が流れ込み、海へ到達するケースはあるそうです。生活排水は台所、トイレ、風呂などの日常生活から出た排水ですが工場排水と同様、赤潮の原因となります。それだけでなく、スクラブ剤などのマイクロプラスチックが含まれていることも多く、これらが海に流れることにより海ごみが増えることになります。
 僕は今回、海の環境問題について調べてよかったと思います。今の現状が続くと海洋生物より海ごみが増えそうで怖いです。僕自身、魚介類は結構好きなので、食べる機会が減ると悲しいです。海洋汚染は一つもいいことがありません。むしろ困るのは自分達です。なので少しでもごみがおちているのを見かけたら拾えるように心がけたいと思います。


2023年12月07日