守山市立守山中学校 2年 加藤 暖大
僕は滋賀県に住んでいます。滋賀県には日本一大きい湖の琵琶湖があります。琵琶湖は滋賀県の誇りです。僕は小学校3年生の頃に釣りを始めて、どんどんはまっていき大好きになりました。土日の休みの時には、いつも琵琶湖に出かけ、釣りをしていました。琵琶湖には色々な淡水魚がいます。僕が初めて釣り上げたのは15㎝ほどのブルーギルでした。ブルーギルは外来種なので、釣りあげても湖にリリースしてはいけない決まりになっており、僕は食べることも大好きなので食べてみたかったのですが、仕方なく回収ボックスに入れました。大きなブルーギルやブラックバスが釣れるととても嬉しかったのですが、僕はどうしても食べられる魚を釣りたくなりました。
小学校3年生の夏休み、親戚のおじさんが福井県の小浜の海に連れて行ってくれました。おじさんが、昔使っていた竿を貸してくれ、初めて海で釣りをしましたが、目の前に沢山魚が泳いでいたのに、僕は一匹も釣れませんでした。周りの人が沢山釣れていたのを見て、僕はとても悔しかったです。そして何が悪かったのだろうと考えました。それから有名な人のユーチューブや、釣り専門の本を見て、仕掛けの結び方やキャストの仕方を学びました。そして僕は8月が誕生日だったので両親にお願いして、誕生日プレゼントとして竿とリールを買ってもらいました。自分専用の初めての竿を持って、福井県の小浜の海に二度目の海釣りに行きました。自分で、サビキという仕掛けを本で見た通りに結んで、竿を海にゆっくりと投げ入れました。入れるとすぐに竿先がググっとしなり、ドキドキしながらリールを巻いていくと、豆アジが釣れていました。海釣りで初めて食べられる魚が釣れて僕はとてもうれしかったです。その日は豆アジとヒイラギが合わせて50匹ぐらい釣れてとても良い釣果になりました。家に帰ってフライや南蛮漬けにして食べましたが、ついさっきまで泳いでいた魚を食べることで、スーパーで買ってきた魚を食べる時とはまた違う、命の重みのようなものを感じました。この時僕はお母さんと、「釣った魚は必ず自分で捌く。そして必ず食べきること」を約束しました。
その後、僕はさらに釣りの楽しさにはまっていき、和歌山県の白浜の海、三重県の伊勢湾、淡路島の瀬戸内海、北海道のオホーツク海、沖縄の海など色々な海に釣りに行きました。釣りに行く前は必ず、その時期にその地域で釣れている魚の情報を調べ、何時から潮が動き始めるか、何のルアーにするか、餌釣りにするか、どの竿を持っていくかを考えます。魚にはじっとしている根魚やずっと泳いでいる回遊魚、毒がある魚などたくさんの種類があり、それぞれの食べている餌も違います。釣りを始めて、僕は魚の種類や特徴を学びました。釣った後は、刺身で食べるか、塩焼き、煮つけ、天ぷらなど、どの調理方法が一番おいしく食べられるかを考えます。
今年の夏はずっと行きたかった五島列島に行きました。とても大きい真鯛やキジハタ、カツオ、フエフキダイなど今まで釣ったことのない魚が沢山釣れ、料理をするのも楽しかったです。船を出してくれた船長は「根魚は1年に2㎝ずつしか成長しない。だから取りすぎてはいけない」という話や「クエは、毎年1万匹の稚魚を五島の海に放流しているから五島列島ではクエが有名なんだ。人間も魚の資源を守るための努力をしているんだ。」という話を聞かせてくれました。僕は今年の夏も海に行ったことで、新たに海で働く人が色々な努力をしていることを教わりました。
このように海は僕に、学校では教えてくれないことを色々と教えてくれます。温暖化で海の温度が上がっていることや、海洋プラスチック問題など、海が抱えている問題は沢山あると思います。僕はまだまだ勉強が足りず、深くは分かっていません。しかし沢山の魚が泳ぎまわれる海の環境、海の資源を未来に残していきたいと思います。そのために僕には何ができるのか、考えていきたいと思います。

