守山市立守山中学校 1年 西村 そよか
私は滋賀県に住んでいます。滋賀県には海がありませんが、琵琶湖があります。私の家からは琵琶湖が見えませんが、祖父母の家からは琵琶湖が見えます。目の前の琵琶湖に行くことがあり、砂浜にプラスチックごみが落ちているのをよく見かけます。これは琵琶湖に限った話ではありません。
私は去年の夏休みに、ワークショップで琵琶湖に落ちていたプラスチックごみで万華鏡を作りました。その時に、琵琶湖と海のごみの問題についての話を、写真を交えて教えてもらいました。プラスチックごみは、太陽光による劣化や波や砂による物理的な破砕でどんどん小さくなっていき、最終的に肉眼で見えない五ミリ以下の小さな破片になってしまいます。これをマイクロプラスチックと言うそうです。このマイクロプラスチックを魚や貝、鳥などが食べてしまうことがあります。消火できないマイクロプラスチックが胃や腸にたまり、満腹感を感じてしまうので、エサを食べなくなってしまい、栄養失調になってしまうことがあるそうです。さらに、鋭い破片が消化器官を傷つけてしまい、最悪の場合死に至ることもあるそうです。私たちにはあまり関係ないと思ってしまうかもしれませんが、そんなことはありません。もし、プランクトンがマイクロプラスチックを食べてしまうと小さい魚がプランクトンを食べ、マイクロプラスチックは小さい魚に残ってしまいます。次は大きい魚が小さい魚を食べ、さらに大きい魚が食べていくと、最終的に食物連鎖の頂点にいる私たち人間の胃や腸の中に入ってくると、健康を害するのではないかと思います。このようなことを防ぐには、ペットボトルなどのプラスチックごみをポイ捨てしないことが一番大切だと思います。もしごみが落ちていたら、拾ってごみ箱に捨てるようにしたいと思います。私ができているからいいのではなく、みんなで意識を持って取り組めたら、少しでも環境がよくなるのではないかと考えました。このような自然環境、特に海や琵琶湖の環境を守るための取り組みがあると思い調べてみました。琵琶湖を守るためのマザーレイクゴールズ(MLGs)のいくつかのゴールに深くかかわっていると思います。ゴール四の水辺も湖底も美しくでは、川や湖にごみがなく、砂浜や水生植物などが適切に維持管理され、誰もが美しいと感じられる水辺景観が守られるとありますが、私の体験では、このゴールはまだ達成されていないと思います。また、ゴール六の森川里湖海のつながりを健全にでは、森から湖、海に至る水や物質のつながりが健全に保たれ、湖と川、内湖、田んぼなどを行き来する生き物が増加するとあります。琵琶湖で起こっている問題は、琵琶湖の中だけでなく、流域全体、そして海へとつながっている視点をもつことが大切だと思います。さらに、ゴール十三のつながりあって目標を達成しようでは、琵琶湖をとりまく人々の主体的な行動、多様な主体の連携、協働によって、それぞれのゴールが達成されていく。とあります。一人ひとりの小行動が、琵琶湖を守ることにつながり、琵琶湖を守ることは海を守ることにつながると思いました。そこで、海では持続可能な開発目標(SDGs)の目標十四の海の豊かさを守ろうというものがあります。ここでは、具体的な二つのポイントがあてはまると思いました。それは海の汚染を防ぐことと、海の知識を深めることです。琵琶湖のMLGsと海のSDGsが同じ未来を目指していることがわかりました。
滋賀県の琵琶湖を守る行動が、海を守ることにもつながります。海の近くの地域に住んでいる人だけでなく、私たちのように海がない地域の人々も環境もつながりあっているのです。ごみ拾いをしたり、ポイ捨てをしないなどの小さなことを多くの人が一緒に行えば大きな力になるはずです。琵琶湖にかかわる私たち一人ひとりの行動が、琵琶湖の未来だけでなく、海の未来、そして地球全体の未来へとつながっていくのです。
引用
滋賀県ホームページ
日本ユニセフ協会ホームページ

