佳作 海と深海と生命の誕生

高槻中学校 2年 草川 拓海

 ぼくは、今回の夏休みでグアムに行きました。その時、海中公園へ行ったり、人生初の潜水艦に乗ったり、飛行機から下を見たりして、海をたくさん見ました。そして、海の中にはサンゴ礁や小さい魚、カラフルな魚などたくさんのものが見れて海中公園では、サメもいました。なので、海に興味を持っていたので、海について作文を書きたいと思いました。そして、深海にも興味を持ちました。
 まず海について、海は地球の面積の七十パーセントくらいあり、海水は地球上の海の九十パーセント以上をしめます。その海の表面から約二百メートル以下を深海と呼び、太陽の光が届かなくなります。深海にはえさが少なく、水圧がとても大きいので、生物はあまり住んでいません。しかし、海底にはたくさんの資源があります。石油など暮らしに欠かせない資源がたくさんありますが、人間はそれらを後五十年程で使い切ってしまうという計算になっています。そんな中、注目されているのがメタンハイドレートというものです。メタンハイドレートは燃える氷と呼ばれています。氷のような白いシャーベット状の形をしていて、それに火をつけると燃えるからです。その多くは深海の中でも深いところの海底下にあるので取るのは容易ではないが、石油の次の資源として期待されている。そのメタンハイドレートは日本近海だけで、日本の天然ガス使用量の百年分程がある。しかし、今のところ取れる割合は十パーセントにも満たないと言われている。その理由として、二つあげられる。一つは技術だ。今の科学技術をもってもそのメタンハイドレートの大部分は取ることができないそうだ。二つ目は費用がとてもかかることだ。たとえ取ることに成功しても技術に費用がとてもかかり、メタンハイドレートによって得られる利益と投入資金を比べると、ものすごい赤字になってしまい、取りたいと思っても今はかなり厳しい状況だ。
 また、レアアースも注目されている。レアアース元素の一つであるジスプロシウムはパソコンのハードディスク、ハイブリットのモーターなどに使われていて、最近の生活には欠かせないものとなっている。しかし、レアアースの生産はほとんど中国に偏っている。そんな中、海底にレアアースを含む堆積物が分布されているのが北太平洋の深海で見つかった。しかし、このレアアースも現在は取ることが容易ではありません。他にも何個かの資源が海底で発見されています。なので、深海は資源の宝庫とも言うべき存在なのです。それらの資源を赤字にならずに、大量にとることができれば、何百年かは資源が豊富になります。
 最後に、生命の誕生について、生命は海で誕生したことはよく知られていますが、詳しく見ていきたいと思います。地球は四十六億年前に誕生しましたが、海ができたのは四十一億年前です。しかし、シアノバクテリアという最初の生き物が誕生したのは二十七億年前です。僕はこれを知っておどろきました。地球が誕生してから海ができるまでは五億年くらいだが、そこから生命の誕生まで、十五億年もかかっています。さらに、シアノバクテリアによる光合成で酸素ができ、その酸素が集まってオゾン層ができ、紫外線をカットして生命が陸に上陸したのは四億年前です。生命はおよそ十八億年も海の中でしか生活できない状況でした。私たちの祖先のホモサピエンスは二十万年前に誕生したので、人類が今まで生きてきた、約九千倍の時間、生命は海にいました。これもすごく意外でした。
 今回はいろんな資料を使って、海について深く知ることができて良かったです。まだまだ知らないジャンルもたくさんあるので、これからも調べていきたいと思っています。

2019年12月01日