佳作 ウナギ

京都市立桃山中学校 2年 樋口 央人

 僕は、小学二年生の夏休みに家族と海に行った。そのときに初めて釣りをした。今でもそのことを覚えている。釣竿をもって魚がかかるのを待っていると、つんつんと魚が糸を引っ張っているのが分かった、そしてすぐにリールをまいて、魚を釣り上げようとしたが魚の口から針がはずれて逃げられてしまった。もう一度、釣ろうと思ったが、タイミングが合わずなかなか釣れなかった。そして、何度か投げたそのとき、今までの引きとは違う強い引きを感じた。急いで、リールをまくと一匹の少し大きなアジが掛かっていた。とても嬉しかったのを覚えている。
 その日から、釣りについて興味を持ち始めた。たくさんの魚やその釣り方を調べ、近所の色々な川へ、父と毎週土曜日と日曜日釣りに行っていた。釣りを始めて二年ぐらいは、タナゴやフナなど小さい魚などを釣っていたが、だんだん大きい魚を釣りたいと思うようになっていた。そして、誕生日に、自分用の釣竿とリールを買ってもらい、大きい魚を釣るようになった。大きい針やたくさんのエサを使った。川で、食パンを使い80センチの鯉を釣ったり、琵琶湖で、小魚をエサに50センチのブラックバスを釣ったりしていた。
 他の魚も釣ろうと、エサにミミズを使って鯉を釣っていた川で釣りをしていた。その日魚が一匹も釣れず、夕方になり帰ろうとしていた時、父の釣竿にあたりがあった。父が釣り上げると細長い魚が釣れていた。うねうねと動いていて、今までに釣ったことのない魚だった。色は黒色でお腹だけ黄色だった。少し暗くなっていたので、その日は写真だけ撮って帰りました。家でその写真を見て調べると天然のニホンウナギでした。僕はそのときからウナギにとても興味を持ちました。ウナギは今までに釣った魚とは違い、不思議な感じで、釣れたとき、とても嬉しかったからです。その後、図書館に行ったり、ネットで調べたりして、ウナギの生息している所や種類、食べるものなど知りました。そして、ウナギが絶滅危惧種ということも知りました。しかし、ウナギの生態は謎が多く分かっていないことがたくさんあるのでもっと知りたいと思いました。
 ウナギは、昔から日本で食べられ、日本人と深く関わっています。しかし、絶滅危惧種なので、ウナギを取りすぎると絶滅してしまいます。絶滅させないためには、人々が地球環境について考え、ウナギなどの魚が生きやすい環境にするのが大切だと思いました。また、ウナギは最近、人工ふ化が成功したので完全養殖にとても興味があります。これからも、ウナギについてたくさん知りたいです。

2020年12月02日