吹田市立第一中学校 3年 眞本 唯華
私は、「海」というテーマを見た時、すぐに思い出したのが、最近ニュースで見た、鳥取砂丘から古い缶のファンタが出てきたということです。最初はその話を聞いて、「珍しい缶ほしいな。」と思ったり、「ガイドさんが見つけるなんてすごい。」と思いました。しかし、よく考えてみると、事の重大さがわかりました。
その缶は約50年前のファンタの空き缶で、現在は販売されていないので、50年前に砂丘に捨てられたと考えられます。しかし、色あせたところがほぼなく、缶の形で残っています。そこで一番重大なのが、「50年前に砂に埋めた空き缶は自然に戻らない」というところです。この缶以外にも、空き缶の不法投棄が問題になっているそうです。このままだと、きれいで楽しく遊べるはずの海が無くなってしまいます。自然と汚れてしまうのではなく、人間の手によって汚してしまうことは悲しいことだと思います。
また、道徳の授業で学んだ、ビニール袋を海中の魚が餌と間違えて食べてしまっていることも思い出しました。海中には多くのプラスチックごみがあり、これも自然になかなか返りません。食べた魚が危ないだけではなく、その魚が私たちの元に届いてしまうことも問題です。このようなことがあるので、今買い物に行った時にエコバッグを持っていくことは、環境を守る大きな役割だと思いました。あまりにも使わないのは大変ですが、この状況を知り、控えることが大切だと思いました。
このままのペースで進むと、二〇五〇年には魚よりプラスチックごみの量が多くなると予測されています。これは、生き物に影響を与え、漁業問題が出てきます。
そして、排水もかなり問題視されています。一九六〇年代に、工場から出る産業排水をそのまま川に放流して、水俣病などのさまざまな公害病が発生してから人害を及ぼす排水は規制されていますが、生活排水は規制されていません。
赤潮は自然現象だと思っていましたが、これも人間の活動だということを知りました。
生活排水を少しでも出さないために、米のとぎ汁を使って植物に水を与えたりなど、生活の中でも、まずは自分自身がごみの量に気を付けたりしていこうと思いました。
人に物事を押しつけてしまうといつかは自分に返ってくるといいますが、自然もその一例だと思います。ましてや、二〇五〇年にはと、数字が出てしまっていると、安心している場合ではなく近い未来です。未来の子どもたちに押しつけている場合でもありません。実際に、ごみが分解されるまでに一〇〇〇年以上かかるという研究もあります。
プラスチック製品は確かに便利ですが、生き物にとって何が大切なのかを考え、一人一人が気をつけていくことが大切だと思いました。
海の問題以外にも、つながることがあると思うので、まずは無駄使いをやめようと思います。