佳作 遠泳

吹田市立第一中学校3年 高見 凌世

 僕は小学6年生の時、学校行事の臨海に参加しました。7月のジリジリした日差し、日光が反射した砂浜を今でも鮮明に覚えています。その時の僕は海への挑戦にワクワクしていました。初日は海に慣れるため、本番よりもはるかに短い距離を泳ぎました。水温が高く、泳いでいる時、くもったゴーグル越しにミズクラゲが見えました。ゴールまで泳ぎ終わった後、僕が目にしたのは浜に打ち上げられた大量のクラゲたちです。僕はハッと振り返り、沖の方を見ました。そこには泳いでる友達と、透明な海に影を残している大量のクラゲがいました。その時僕は何かがおかしいと思いました。ホテルに帰った後、僕はなぜクラゲが大量発生していたのかを考えました。その結果、地球温暖化によるものではないかと行きつきました。その日はクラゲへの不安を残しながら就寝しました。
 2日目、僕はある知らせを聞いてとても驚きました。その内容は、遠泳本番が中止になったというものでした。中止になってしまった理由は「クラゲの大量発生」が原因でした。僕の不安が的中しました。なんでも、刺されると厄介なアカクラゲが大量に発生したらしいです。こうして、僕の思い半ばで臨海行事は終わってしまいました。結構ショックだったのですが、そのことよりもクラゲの方が気になったので、家に帰って早速インターネットで、「クラゲ 大量発生 原因」で調べてみました。いくつかの記事を漁って、いくつかのことが分かりました。1つは、人間による魚の乱獲が原因でした。マグロなどのクラゲの天敵や、プランクトンを食べる魚の個体数の減少により、クラゲのごはんであるプランクトンが増え、繁殖がノンストップで進むそうです。僕の考察であった地球温暖化も原因の1つでした。
 僕はこの臨海行事で、海の異変を目の当たりにし、それについて調べるキッカケを得られました。遠泳に挑戦できなかったのは少々心残りですが、自分が知らない海の一面を見れたいい経験ができたと思いました。

2021年12月19日