上富田町立上富田中学校2年 宮﨑 杏梨
私達にとって海とは必要不可欠なものだと思います。魚や海藻などの食べ物の多くは海から収穫されています。ですが最近では海にゴミなどを捨てる人などが増えてきています。こうしてこれからも海が汚れ続けていくと、私たちの身にどんなことが起こるのでしょうか。
海がゴミでいっぱいになってしまうと、海が汚れていってしまいます。ゴミの中でも特に厄介なのがプラスチックです。プラスチックは魚などがエサと間違えて食べてしまっても消化することが出来ないのです。二〇一九年三月にフィリピンの海岸に打ち上げられたクジラの胃から四十kgものビニール袋が出てきたというニュースがありました。日本でもこのようなニュースがいくつかあります。私達人間が捨てたゴミが海へと流れていき、たくさんの魚の命を奪っています。このことは魚だけでなく、人間も同じことです。たくさんのプラスチックを食べた魚が漁業によって収穫され、その魚を私達が食べることになります。そうなると人間の命も奪いかねません。ゴミによっていくつもの命を落とすことになるのです。そしてプラスチックゴミがこれ以上増えていかないために、私達も色々な対策をしていかなければいけません。例えば、マイバッグを持参し、レジ袋はもらわない。プラスチック製のストローの使用を控える。詰め替え用ボトルなど繰り返し使えるものを選ぶ、などたくさんの対策があります。最近はレジ袋が有料になりマイバッグを持ち歩く人が多くなったと思います。
ですが、海を汚してしまうのは、プラスチックゴミだけではありません。私達が家で使った水などが海を汚す原因になっているのです。一日あたりの下水の量では約半分が家から出ているのです。一人が一日に使う水の量の例では台所…六十リットル・せんたく…四十六リットル・トイレ…二十一リットル・おふろ…八十四リットルとこんなにもたくさんの水を一日で使っているのです。このような汚れてしまった水は排水こうから海や川へと流れて行くのです。もしこのまま排水が増えていく一方になってしまうとプラスチックゴミと同じように魚や私達、人間にも影響を及ぼすことになります。なのでこのままだといけないので排水を少しでも減らすために工夫をしなければいけません。とはいえ水は私達が暮らすためには必要不可欠な物なので排水を全く出なくさせることは出来ませんが、例えば、残った天ぷら油は流さずいため物に使ったり、すてるときは新聞紙などにすてる。シャンプーやリンスは使いすぎないようにする。トイレでトイレットペーパー以外のごみを流さないようにするなどがあります。他にも、みぞや集水ますにごみを捨てないようにしたりして工夫することが出来ます。
このように、一人一人がプラスチックゴミや排水をできるだけ出さないようにするなど小さなことを積み重ねることで、少しずつでも海をきれいにしていくことができるんじゃないかと思います。今の時期は暑くなるので海に来る人も多くなります。するともちろん海にすてられてしまうゴミも増えると思います。そうならないために、海の近くに「ゴミをすてないで!」というポスターをはったり放送などでゴミを減らすための呼びかけをしたりして工夫したら少しでも海が汚れるのを防ぐことができると思います。これからも、みんなで海を大切にしていきたいと思いました。