銅賞 海

吹田市立第一中学校 3年 佐野 鈴音

 「海」みなさんはそうきくとなにを思い浮かべますか。夏や海水浴、魚や鳥などの生き物、さまざまなものを思い浮かべるのではないでしょうか。私は「海」ときくとまっさきに海洋汚染やプラスチックゴミが思い浮かびます。
 私は小さい頃から興味のあること以外は無関心で、好きな事以外を知ろうという気持ちはありませんでした。しかしある時、学校の授業でいくつかのテーマから一つテーマを選び、それについて調べるという授業が行われました。私はなぜか海洋汚染について調べるとすぐに決定し、黙々と調べていました。それまでまったく興味のなかったその問題について調べようとしたことに対し、今思うと不思議です。調べていく中で、一つの記事を見つけました。それは、「I AM NOT PLASTIC」と書かれた青いエコバッグでした。このエコバッグは「完璧なエコバッグ」として紹介されており、タピオカと同じ原料でもあるキャッサバイモをベースで作られており、人間や動物が口にしても身体に無害だというものです。また、90日以内には土に還り肥料になり、80度以上のお湯にいれると溶けてなくなるなどとても有能なエコバッグです。このエコバッグならば万が一海に流れてしまったとしても数十日で分解され、海の生き物への影響が少なく、人々のポイ捨てや海洋汚染についての意識も高まると思いました。
 私にとっても海洋汚染や地球温暖化はそれまで違う次元の話ぐらいにしか考えていませんでした。しかし、この記事を読んでからは海の大切さや、海の生き物が危険にさらされている現状を自ら調べたりすることが増えました。また、学校の授業で学ぶ機会ができた時には積極的に取り組むようになりました。
 海は私たちにとってなくてはならないものであり、守り続けるべきものです。海を守るために私たちは行動するべきなのです。ゴミはゴミ箱に捨てる。買い物の時にはビニール袋を買うのではなく、エコバッグを持っていく。そんなちょっとした行動で海を守ることができるのです。
 私は今まで考えることはできていたものの行動にうつすことができていませんでした。だからこそ、この作文を通じて考えを改め行動にうつそうと思いました。少しでも海の環境が良くなるよう、今自分自身にできることから行っていきたいです。

2021年12月18日