銅賞 コロナウイルスは転機

大阪教育大学附属平野中学校 2年 平野 遙人

 「なんて綺麗な海なんだろう。」
僕は前沖縄に行った時、そう思いました。何メートル下までも透き通っていて、綺麗な工メラルドブルーの海。日本だけでなく世界からも観光客が集まって来るほどのダイビングスポットもあるような海は、日本でも沖縄ならではだと思います。しかしそんなに綺麗な沖縄の海も、米軍基地のために埋め立てられたり、オニヒトデや海洋汚染のためにサンゴが次々と死んでいるということを聞いて、沖縄の海の現状が気になり、調へてみることにしました。すると、オニヒトデが大量発生しているのは何年かに一度の、大量発生するプランクトンを追いかけて来るからだということや、オニヒトデは一つ一つ取る事しか対処法が無いそうですが、オニヒトデのせいでサンゴが絶滅するということは無いということ。
また、海洋汚染の原因となっている赤土は、畑から流出したり、陸地での土地開発が進んでいるということが問題の一つで、「グリーンベルト」といわれる畑の周りに植物を植えることで畑からの赤土の流出を防ぐ活動も行われているということが分かりました。さらに沖縄の海が汚れていることの原因の一つとして、温暖化が進んでいるということがあります。温暖化が進めば自然が壊れるし、自然が破壊されれば生態系ももちろん崩れます。実際に沖縄で地球温暖化が原因で絶滅してしまったり数が激減してしまった生物は約五十種いると言われています。勿論、沖縄に限らず地球温暖化で絶滅した生物は他にも沢山いるし、人間がしたことが原因で起きた災いもまだあると思います。
 ちょうどこの作文を書いている時は「新型コロナウイルス」が世界中で流行して、何十万人もの人が亡くなったり、人が亡くなるということに比べると、ちょっとしたこと(「臨時休校」やどこかの会社が破産したり仕事が無くなってしまった大人達かいたりということ)ですが僕が生きている内にそう何度も体験しないことが起こっています。コロナウイルスは海に関わりが無いかもしれません。しかし、温暖化で大昔に凍っていた生物がとけ出しているということを開いた時、その生物のうちの一匹がコロナウイルスを持っていたのかもしれないと思うと、まさに温暖化という人が起こした原因で大変なことになっているんだなと感じました。そうでなかったとしても聖書に『侵略戦争と戦争と飢饉と死が全て起こると人は絶滅する』とあるということを聞いて、偶然では無いと思います。なぜか丁度今アフリカでバッタも大量発生していて侵略戦争以外起こっているので、本当にこの先どうなるか分からないなと思いました。
 地球温暖化が全ての原因で沖縄の海が汚れていたり、コロナウイルスが世界中に蔓延しているということは、絶対に無いと思います。それでもやっぱり温暖化が緩やかになれば、土地が低い所が浸水したり、また他の感染症が起こってしまったりする可能性は低くなると思います。「買い物はマイバッグ持参。」や「ごみを減らそう。」など、自分が出来るちょっとしたことを少しずつしていけばいいのだろうと思います。また、コロナウイルスで、工場や人の動き、経済など様々なことが停止したせいで、人は自由に過ごせないのかもませんが空気中の二酸化炭素の量は減っているそうです。ちょっとしたことをすることも大事だと思いますが、地球規模で工場を止めて、公共交通機関も止めてロックダウンまでしてやっと少し収まるような温暖化は少しのことをするたけではほとんど効果も無いと思います。ここまで進んでしまったらくい止めることは出来ないと思いますが、緩やかにすることぐらいならまだ手遅れでは無いと思います。コロナウイルスをきっかけにして、工場や経済をいきなり再開させずに、今までとは違った対策をしていけばいいと思います。
 沖縄の海に限らず、人が自然も大事にすれば自然や生態系が崩れるというとは無いはずです。それに、海を綺麗にしようとする人もいるのだから「地球温暖化で人が困る」という人が主体の考え方はしないで、やっぱりもっと自然を大切にするべきだといます。そう思うと、コロナウイルスは様々なことを考え直すきっかけにもなると思いました。僕は汚れてしまった海をこれ以上見たくないし、世界中で流行してしまう感染症ももう嫌です。
 今回の地球規模の問題をもとに、世界中の人々の自然についての意識が高まると海ももっときれいになると思うので、僕もその一員としてこれから暮らしていきたいです。

2020年12月02日