吹田市立第一中学校3年 所 慧亮
海は、最もなぞの多い場所です。海では、光や力のかかり方、波の高さ、流れの向きなどもっと深くを見ればプレートなども、このように海は気まぐれなものなのです。
昔から海では、いろいろな言い伝えが残されてきました。人をおそうような説でいえばクラーケンなどが挙げられます。タコやイカのような頭足類で船をおそっていたなどの話があります。船乗りからして恐れていただろうと考えます。クラーケンはいるかもしれないと言われています。言い伝えでは神秘的なものもあり人魚も居たとされています。ジュゴンの見間違いと言われていますが海のロマンは否定できませんね。しかし、これは否定される意見が多数です。一番壮大で夢のあるのは海底都市、アトランティスだと思います。九〇〇〇年前に没した大西洋の中央にある大陸のようなもので沈んだとされています。洪水によるものだとも言われています。大陸では「ムー大陸」もあります。太平洋の真ん中にある大陸で広大な面積だったと言われています。海底遺跡から説が生まれたと考えられます。
このような話の多さから昔の人の海への敬いや恐怖、未知という興味深いものだったと考えられます。
次になぞな点は圧倒的固有の特性をもった生物がたくさんいることです。なぜわざわざ深海に来たのかなど分かりにくい生物がたくさんいます。生きた化石シーラカンスの今存在している理由なども不思議です。チョウチョウアンコウなどは光で魚を呼び捕食しますがもともと何が変化して光を放つようになったのかや光のない深海でなぜ光に魚が集まることを知ったのかとなぞに包まれています。宇宙が発見され、ものすごいスピードで発見、解明されていますが、古くから知られてきた海は探索不可の場所もあり、どれだけ掘り下げてもまだ奥があるように夢があります。生物はここから始まったのに始まりを知らない、これはすごいことだと捉えます。
海は陸地でないにも関わらず多くの資源があることも海の不思議な点の一つです。海では、鉱物や石油などの鉱産資源も豊富で多くを蓄えています。例えば、イギリスの北の北海では天然ガスがとれるなど暮らしに影響しています。なぜ鉱物や石油が集まるのかで石油は、生物の死がいが堆積したと考えられますが、鉱物は分かりにくいです。もしかすると奥深くにある新しい物質に巡りあえるかも知れません、無限の可能性を持っています。
このように、固有の生物の楽園であり、人類が夢を待ち、尊ばれてきた海は素晴らしいと思います。しかし、現在では、そのように思っていない行動が目立ちます。プラスチックごみの不法投棄や水産資源の取りすぎ、核実験による汚染などの行動が海を傷つけます。海は広い心で伝説も漁業も受け入れ、人との共存を図ってくれましたが、今、その共存を破ろうと人類はしているのです。後に返ってくるでしょう、何もしなければ。
海を昔のように神秘的なものにするために今、考え、行動することが大切になると思います。