吹田市立第一中学校3年 橋本 駿弥
私は海について二つの項目を調べました。
一つ目は環境保全についてです。地球の表面の三分の二を覆う海。そこには、陸上の全ての生命を合わせたよりも、はるかに多くの生命が存在しています。とりわけ、多様な生き物が数多く集まるのが、サンゴ礁やマングローブ林といった、陸地に近く浅い海。これらの場所は、魚たちの産卵場所であり、稚魚が育つ「ゆりかご」の役割も果たしています。また、南極や北極といった、一見何もいなそうなところでも、海の中では生きものたちであふれています。しかし、その海も今やさまざまな危機にさらされています。WWFは、世界の海に生息する、六百七十五種の野生生物の個体数が、千九百七十年から二千八年の間に、平均でどれくらい変化したかを調べ、指数として計算しました。この海の「生きている地球指数」は、三十八年の間に、約二十二%の減退を示しています。何千年、何万年にもわたり、人類やさまざまな野生生物に、豊かな恵みを与え続けてくれていた、世界各地の海の環境が、このわずかな期間の間に、著しく悪化しているのです。海の生物の四種に一種が生息していると言われているサンゴ礁の自然も、既に三割が失われてしまったともいわれています。沿岸地域で進む開発、大洋での過剰な漁業、海水温度の上昇や汚染などが、海の生きものを危機に追い込んでいるのです。最初の命が生まれた海という環境。それは、文字通り「生命の母」と呼ぶにふさわしい広さを持ち、豊かさと恵みを与えてくれます。WWFは、この海の自然と恵みを未来に引き継ぐために、マングローブやサンゴ礁に代表される沿岸の生態系の保全活動をはじめ、世界各地で漁業資源の問題や、タンカー事故などによる海洋汚染の問題に取り組んでいます。
二つ目は船に関係する仕事の種類です。この中で代表的な八つの仕事を取り上げます。一つ目は航海士です。これは、貿易目的の船や客船が海に出る際に、船の甲板で操縦や指揮をとる仕事です。二つ目は機関士です。これは、船舶の機関部において、エンジンや発電機、ボイラー、その他の各種機器の管理を行う仕事です。三つ目は海上保安官です。これは、日本の海域を巡視船や航空機を使って監視し、海の治安と安全を守る仕事です。四つ目は海事技術専門官です。これは、船に関する専門的知識や経験を活かし、船の安全、保安の確保や環境保全等のために日本船や外国船に立ち入り、安全設備等が法に基づく形できちんとしているか検査をしたり、船の大きさを測ったりする仕事です。五つ目は水先人です。これは、多数の船舶が行き交う港や海峡、内海において、船長を支えるアドバイザーとして、船舶を安全かつ迅速に導くプロフェッショナルのことをいいます。六つ目は海事代理士です。これは、クライアントから依頼を受け、船舶や船員、海技免状等などの取得に必要な諸手続きの申請を代理し、書類を作成する専門家のことをいいます。七つ目は船舶運航管理事務員です。これは、船が航海に出る際に、貨物を安全、スムーズに運ぶとともに、船と乗組員の安全を守る仕事です。八つ目は造船会社社員です。これは、造船会社で働く人のことをいいます。このように、船に関わる仕事といっても、船を造る、船を動かす、安全な航海をするためのサポートを行うなど、さまざまな仕事があります。
私はこれらを調べて、海の環境問題は深刻であることを知りそれが海に関する仕事に影響があると思うので、海をきれいにすることはとても大切だと実感させられました。