吹田市立第一中学校3年 小林 紗奈
この夏休みは東京オリンピックが開催されました。この夏休み私は、テレビでたくさんの競技を見ました。一生の間で自分の国でオリンピックが開催されるなんて今年しかないと思い、今までで一番テレビ観戦しました。私は、東京出身で、数年前住んでいたところの近くが競歩のコースになるかもしれない。といわれていたので、この並木道みたことある、と思っていたら、競歩は東京では暑いので北海道に変更になっていることを開催当日まで知りませんでした。どの競技の選手もオリンピックのためにたくさんの練習を重ねてきて、真剣に挑む姿にとても感動しました。日本にきた選手や関係者の方に良い国だと思って欲しいです。コロナ禍で観光はできなくても良いところを少しでも多く知ってほしいと思います。
しかし、トライアスロンオープンウォータースイミングを見たとき、私は、会場の東京湾の汚さに衝撃を受けました。競技中アナウンサーも開設者も汚さにはコメントしていませんでした。東京湾の汚さには、お台場に行った時に、足だけ入れるのも嫌なくらい汚いなと分かっていました。日本の良さをアピールしたいのに、この汚い海を会場にしたのは良くなかったのではないかと思いました。東京オリンピックだから東京湾なのかもしれません。しかし、競歩もいつのまにか北海道になっているので、日本のどこかきれいな海を会場にして欲しかったと思いました。
何故、東京湾がこんなに汚いのか調べてみました。トイレなどの下水と雨水を一本の管で下水処理場に送る仕組みのため、大雨が降り、下水処理場の処理能力を超えると下水は直接東京湾へ流れ込みます、この汚水には生活排水が七割も含まれているそうです。オリンピックに向けたプレ大会が二〇一九年に開かれていました。東京都はそれまでも水質改善の取り組みをしてきましたが、パラリンピックのトライアスロンスイムは基準値を超える大腸菌で中止になったそうです。
海の水質汚染問題は結局私たちの生活排水の問題でした。東京湾は東京、千葉、横浜に暮らす2700万人以上の下水が流れ込んでいたのです。私は今まで、海の問題といえば、沖縄の海は綺麗なサンゴ礁が死滅して、海が死んでいくとか、瀬戸内海にゴミが溜まる浜があるとか、人間の出したプラスチックが海に漂い、海の生物が食べてしまい死んでしまう。とか、マイクロプラスチックになると回収できなくなってしまいます。私は今まで綺麗だった海が汚くなる問題だけに意識がありました。様々なボランティア活動で支えられているけれど、活動が追いつかない程悪化が早いですよ。とよく耳にしていました。東京湾は昔よりきれいになっていると思い込んでいました。下水処理能力を上げるとかすぐにはできなくてもやっていく必要があると思いました。
食べ残し、飲み残しを少し流すだけで海や川はとても汚れます。油汚れもふき取ってから洗ったほうが良いし、洗剤、シャンプーなども適量が大切です。お米のとぎ汁もまとめて庭の植物にまくと、排水に流れなくてよいそうです。わかってはいたのですが人間は環境破壊の原因です。沖縄のようなきれいな海も東京湾も悪化すると再生が大変になるので全員が小さなことでも取り組む必要があると思いました。
今まで東京の海は綺麗ではないのが普通だと思っていました。東京オリンピックがきっかけで東京湾の水質が初めて気になりました。人間の生活により破壊された環境は人間が解決しなければ悪化するのみです。科学技術で世界中すべての海も川もきれいになってほしいです。日本の海や川はどこでもきれいだねと言われたいです。無駄なごみを出さない。もったいない食べ方、使い方はしない。など出来ることをしていきます。いつか東京湾がきれいな海になってほしいです。