佳作 海事産業について

高槻市立川西中学校2年 伊達 蒼史

僕は最近、フェリーに短時間ではありものの乗ることがあり、その時、ふと海の産業はたくさんあるけれど具体的にはどれくらい日本の経済などにとって重要なのだろうと思いました。そして、調べてみることにしました。
まず初めに調べたのは物流のことです。国土交通省のサイトによると、貿易は海上輸送が九十九・六パーセント、国内の貨物輸送の方では四十三・七パーセントを占めていると分かりました。僕は国内の輸送のほとんどが自動車輸送だと思っていたので海上輸送が約四十三パーセントも占めていて、とても驚きました。このように約四十三パーセントも海上輸送が占めているのは、フェリーなどで人を運ぶついでに、コンテナを使って貨物を運んでいるからだと思いました。実際にフェリーに乗った時、コンテナが積み込まれていたので、間違いではないと思います。
今まで船で運ぶ「貨物」がメインでしたが、次は船員について調べていこうと思います。さきほどと同じ、国土交通省のサイトによると、若手の船員の定着、つまり、新しい世代の人が少ないことが問題となっているとのことです。この現状の打破のため、国土交通省は労働環境の整備、具体的には、労務管理の適正化を行うとのことです。僕が乗ったフェリーでは、深夜一時からの出航もあり、行き帰りで六時間、ほとんど海の上という感じでした。このフェリーの船員の方々がどのような業務をしていて、一日どれぐらい働いているかは分かりませんが、楽な仕事ではなさそうです。給料は調べてみると、平均四百四十三万円で高い方ですので、若手の人が減っていたのは、やはり業務の大変さが大きいと考えられます。しかし、政府の船員教育機関を卒業していない人の支援や確保に向けた取り組みによって、若手の船員の割合は増加傾向にあるそうです。
次に、「漁業」について調べていこうと思います。現在魚の漁獲量は、二千二十年で四百十六万トンです。これは、世界の平均を上回っており、獲りすぎている状態です。そのため、いつか、魚がいなくなってしまう可能性があります。そこで日本は養殖業に力を入れ始めました。しかし、養殖業にもデメリットがあります。それは、餌などによる環境汚染です。餌を与えると、どうしても食べられず、環境汚染につながってしまいます。また、養殖場からでる排水、廃棄物なども赤潮といった物を引き起こし、環境汚染をしてしまいます。また魚の餌は海の魚を使っています。そのため、魚を減らさないために養殖を進めていますが、その養殖も魚の数を減らしてしまう原因となりうるのであまりに養殖メインになってしまうと逆に海のためになりません。また、漁師についてですが、漁師も船員の方々と同じで人数を減らしており船員は最近増加していますが、漁師は減り続けています。漁師は、何を獲るかにもよりますが、見たサイトで一番高収入なカニ漁で、一千万円から一千五百万円が年収となります。日本の平均年収は四百三十三万円なのでかなりの高収入です。しかし、漁船はフェリーなどより小さく、ゆれやすいため、船酔いが耐えられなかったり、悪天候の中帰ることになると、何があるか分からず、命がけで帰ることになってしまいます。
次に観光業について調べていこうと思います。そして、海の観光業といっても特に沖縄を中心に調べようと思います。現在、沖縄では二千十八年には九百五十八万人もの人が訪れています。また、この観光客は、海水浴やマリンスポーツといったものや、豊かな自然によってできた観光スポットをもとめて来ています。そして、観光客が来るということは、お土産の需要も高く、多くの人が特産品などを買っていきます。そのため、地域の経済に大きく貢献しています。このように、海がきれいな場所では、海を中心にし、観光客を呼び、お土産などを買ってもらうことで経済を回していると分かりました。
今回、海事産業について調べてみましたが自分が知らないことが多くあり、とても楽しく調べることができました。これからも何か知りたくなったことがあれば、色々な所から情報を集め、自分の知識になるようにしたいです。


2022年12月09日