佳作 海とプラスチックゴミ

近畿大学附属和歌山中学校1年 橋本 早究

 先日、僕たちは和歌山市のSDGs活動で、友ヶ島のゴミ調査をした。この活動は和歌山市との連携で、海洋ゴミの調査と海洋ゴミアートの創造をするというものだ。
 なぜこのような活動をするようになったかというと、和歌山市がSDGs未来都市に選ばれたからである。これによってSDGs学習の一つとしてこの活動が行われた。
 友ヶ島ではグループに別れ、3つの場所で活動を行った。僕は活動場所につくと、自分の想像を上回るゴミの量にとても驚いた。その中でも、発泡スチロールや、ペットボトルなどのプラスチック製品が他と比べて非常に多いと思った。活動の前の学習で、海洋プラスチックゴミは、世界中の海を汚染して問題になっていて、少なくとも一億五千トンは存在しそこへ一年で八百万トンもの量が流入しているということを知った。また、そのプラスチックゴミは海などで受ける波や、紫外線の影響を受けるなどして、やがてマイクロプラスチックと呼ばれる小さな粒子になり、それは、何百年もの間自然界に残り続けるそうだ。
 僕たちは今回ゴミ拾いと調査だけをしたが僕はそもそもプラスチックなどを使わずに紙などの自然由来のものを使うべきだと思った。実際、最近ではプラスチックで使われていたストローなどにプラスチックが使われなくなっている。
 なぜそう思うかというと、先程説明したマイクロプラスチックなどは人間が摂取すると女性はがん細胞の増殖など、男性は生殖機能の低下などたくさんの害がある。また、海に住む動物たちもプラスチックをえさと間違えて食べてしまう。それを人間が知らず知らずの内に食べたりすることで年間で一人五万五千個近くのマイクロプラスチックを摂取してしまっている。このような事から僕はプラスチックを使用しないべきだと思う。
 だが、プラスチックが安価で加工しやすくとても便利なため、人々の生活から不可欠になっている。また紙など他の素材ではできなく、プラスチックを使うしかないこともあるため全て無くすのは実現できないとも言われている。
 しかし、世界各国の様々な企業でプラスチックに代わる新素材を開発しようとしていたり、完成して使い始められていたりもするそうだ。しかし、そういうものは、プラスチックよりもコストがかかったり、大量に使えることができなかったりするため普及されていないというのが今の現状だそうだ。
 僕は、昔のきれいな地球の海を取り戻したいと思っている。また、次からは海ゴミアートを使って発表する予定だから、そういう活動を世間に知ってもらって、たくさんの人々がプラスチックを減らす活動をしてほしいと思った。そして自分もプラスチックを減らすために、できるだけプラスチックを使わないようにしたり、積極的にゴミ拾いをするなどして、プラスチックゴミを減らしていきたいと思っている。


2022年12月09日