銀賞 海が教えた僕の知らない壮大な景色

大津市立 青山中学校 2年 原 匠生

 僕は今まで、世界の海の美しさ、怖さを見てきた。一番印象に残っているのは、オーストラリアの北東に広がるグレートバリアリーフだ。ここは世界最大のサンゴ礁地帯で世界遺産に登録されている。僕はその海に潜った瞬間、
「なんてきれいな海なんだ。」
と思わず水面に顔をだして言ってしまった。そこは僕が見たことのない光景だった。太陽の光が差し込んでサンゴ礁が宝石のようにキラキラしていて僕の目はとても大切な物を見つけたかのように輝いていた。僕、父、母家族全員が感動していた。また、魚がたくさんいて一緒に行動していたのでダンスを踊っているように見えた。さらに魚の背後には、サンゴ礁が広がっていて僕たちを歓迎しているかのように感じた。僕はあまりの美しさに見とれて、さらに先へと進んだ。すると、さっきとは全く違い別の場所に来たと感じた。そこに広がっていたのは、海の深くまで続いているサンゴ礁だった。とても深くて怖さもあったが中々見ることができない海に気持ちがいってしまい僕はとても興奮していた。僕は、海の美しさで人の心を動かすことができるということを学んだ。
 二つ目に印象が残ったのは、バリ島の海でのシーウォーカーだ。僕はその時海に潜るのが初めてだった。潜る前は僕の心は、ドキドキと怖さが最上級に達した。一人ずつ入り、僕はダイバーさんと一緒に入るとそこはまるでボートが通りすぎた直後かのように、海の中は荒れていた。そこは潮流の流れが速く、まだ小学生だった僕は海の恐ろしさを感じ、ダイバーさんにくっついてしまった。それでも僕たちは前へ進み周りの景色を見ているひまもなかった。僕は水面から上がり船に乗った時の怖さからの解放感は今までで一番気持ち良かった。もし、あの時僕がダイバーさんと一緒に入らず、一人で入っていたら必ず僕は流されて死んでいた。僕は、潮流の流れが速い中で僕を必死に守ってくれたダイバーさんに心から感謝したい。そしてこの感謝の気持ちは一生忘れることはない。この海は怖さや辛さなどを僕の心に刻んでくれた。だから今、僕は海で楽しく遊べるのだと思う。バリ島の海にも感謝の気持ちでいっぱいだ。
 三つ目に印象に残っているのは、太平洋上のミクロネシア地域の島々からなる国、パラオだ。その国の海は、どこを見ても透き通っていて、ガラスの中を見ているような美しさだった。オーストラリアのは、船できれいな海の場所まで行かなければいけなかった。しかし、パラオの海は、目の前の海が美しく潜ってみると僕は海賊が宝を見つけたような顔をして驚いた。そこは、僕の想像をはるかに超える美しさだった。小さい魚がたくさんいて魚が奥に進んだ時は、僕を竜宮城に連れていってくれるのかなと思うくらい海はとてもきれいでおだやか、魚はひらひらと泳いでいた。僕は気づかないうちに水面に浮かんで空を見上げていた。僕はさらに美しい海を見るために船で先へと進んだ。そして潜ってみると信じられない光景だった。そこはサンゴ礁や魚などみたことのないものばかりだった。さらにサメが海底で泳いでいて自然は僕たちを感動させることができるんだと心の中で言っていた。僕は自然の魅力や美しさなどについて学んだ。
 四つ目に印象に残ったのは、日本の和歌山県の白浜にある海だ。この海はとても波が高く、サメがせまってくるぐらいの勢いで波を受けると、車にはねられたような感じで僕は砂浜まで流されていた。潜ってみると波の影響でにごっていて、海外の海に比べたら全然違うということを実感した。しかし、この海はきれいではないけれど、迫力がありみんなを楽しませてくれた。
 日本海側の福井県の海は、とてもおだやかで、岩の上から飛び降りて楽しめるところもある。潜ってみると魚たちが、あらゆる方向に泳いでいて僕たちと同じように楽しんでいるように見えた。僕は日本と海外の海は、それぞれ魅力があるということを学んだ。
 僕は、世界のたくさんの海を潜ってそれぞれメリットがたくさんあること。また、僕が知らなかったことなどを学び、海というものが人間にとってどれだけ重要なのかを理解した。そして僕はこれから大人になっても世界の美しい海へ行き、新しい発見などをして人生を楽しんでいきたい。

 

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2018年12月01日