近畿大学附属和歌山中学校1年 辻 煌成
僕の趣味の一つは、釣りです。よく浜の宮海水浴場にキス釣りに行きます。
また、和歌山市のSDGs活動で、学校から友ヶ島のゴミ調査をして行きました。
その二点で、共通して感じたことは海洋ゴミの多さです。
詳しく調べてみると、今、世界中で問題になっているのは、海洋ゴミの中でも、海洋プラスチックゴミです。海洋プラスチックゴミの中でも、紫外線や海の流れで細かくなったものを、マイクロプラスチックと言います。
マイクロプラスチックを小さな魚が食べ、さらにその魚を大きな魚が食べることで、マイクロプラスチックが含まれた海の食物連鎖が出来上がってしまったそうです。他にも、プラスチック製の袋や漁網が体に絡まることもあり、その影響で魚が死に至ることも多々あります。そうすると、本来取れるはずの海洋生物の漁獲量が減少するという問題が出てきます。
さらに、人がその魚を食べることで人体に有害になることもあります。
マイクロプラスチックは、北極や南極でも確認されており、夏の日本周辺や北太平洋中央部で増え続けると、これらの場所では、二〇三〇年度でマイクロプラスチック重量濃度が現在の二倍、二〇六〇年度では四倍になると予想されています。
海洋プラスチックゴミについては、年間八百万トン、また二〇五〇年には魚の量を超すという驚きの推計が出ています。海洋プラスチックゴミは、”海”という大切な環境を破壊するだけでなく”海の生態系”にも悪影響を及ぼします。
これらのことが、今、世界中で問題になっているのです。
僕は、このことに対して、SDGsの目標十四”海の豊かさを守ろう”にもあるように、今、増え続けている海洋プラスチックゴミ(特にプラスチックゴミ)を一人一人が減らす努力をして、海の資源を守り、海の美しさ、豊かさを守り続け、後世に残すことがとても大事で、やるべきことではないかと考えます。
その中での取り組みとして、一昨年七月一日から実施されている”プラスチック製買い物袋の有料化や廃止”をより社会に浸透させていかなければならないと思います。
僕は、㊀レジ袋をもらわない・マイバッグを持参する。㊁プラスチック製のストローを廃止して、紙製ストローなど別の方法を導入する。㊂店側が再生紙を使った環境配慮型の紙袋を用意する。㊃プラスチック製のゴミ袋、フリーザーバッグの販売を中止する。など自分たちや店側に出来ることがたくさんあると考えます。
なぜなら、これ以上海洋プラスチックゴミ(特にマイクロプラスチックゴミ)が増えると、前述の問題がより深刻化するからです。
プラスチックを、他の素材にすることで、環境に配慮した取り組みが出来ますが、プラスチックは、コストが抑えられるという点から反対意見もあります。
僕が調べた所、プラスチックの代替品として、紙やバイオマスプラスチック、生分解性プラスチックなどが注目されています。
海洋プラスチック削減に向けての手段は数多くあると思うので、店側も含めて、一人一人が、海の豊かさを後世に残すために、出来ることを精一杯していくことが大事であると考えます。