大津市立 青山中学校 2年 西谷 慎平
ある日、僕は母からこのようなことを聞かされた。「スターバックスからプラスチックのストローがなくなるらしいよ。」と。僕はそのとき「ふ~ん。」と軽く流すくらいだったが、後からインターネットに書かれていたことを母がコピーしてくれたので読むと、そうなるのもあたりまえだと思った。
なぜなら、米国で毎日、プラスチックのストローが五億本も海に捨てられていて環境が汚染されているからだ。毎日、五億本も捨てられているので海の生き物にももちろん害を与えていることになる。実際に絶滅危惧種であるウミガメの鼻からプラスチック製のストローがでてきたこともあるとのことだ。それは、八分も続いた動画である。まず最初に映ったのはウミガメで鼻の中に何かが詰まっているのが見える。見えたと思ったら何人かの人に体を押さえつけられる。そして、カメの鼻にペンチを当ててその何かを抜こうとしている。無理矢理抜こうとするのでカメの鼻からは赤い血が流れ出る。とても痛そうだが八分後に抜き終わると楽になっているようにも思えた。この動画のことは拡散していたので多くの人が知っていると思うが、僕の予想では、エサだと思って食べてこのようになってしまったのではないかと思っている。そして、その動画が拡散された後間もなく、ストロー問題への対応が幅広く支持されるようになったようだ。スターバックスもストローを使う必要のないプラスチックの飲み口の付いたふたを提供するほか、紙製非プラスチック製のストローを導入するらしい。
このようなプラスチックストローの環境問題が大きくなる中、以前は使いものにならないとされていた紙製のストローが改めて注目されている。ここ数年で耐久性はすさまじく進化しているようで、「シアトルのストローレス」に参加している企業の多くが採用しているAardvark(ツチブタという意味)社製の紙製ストローは海中でも生分解可能なようだ。他の会社のストローで良い物もあるが、漏れやすかったり裏地がプラスチックのような半分インチキなストローまであるようだ。このインチキなストローと比べてAardvark社のストローは、一日中ドリンクの中に入れていても漏れない丈夫なストローらしい。この社の工場周辺で持続可能な形で育てられた木から製造していて、特別で安全に飲むことができるインクを使っているのでストローをカラフルなロゴにもカスタマイズできる。だから、このストローは安全でもあり、ロゴを楽しんでもらうこともできるのだと思った。
ただしスターバックスの飲み口がついたプラスチックのふたは消費者から飲みにくいと批判されたり、障がい者の中にはストローでしか飲食できない人もいる。これに対して、スターバックスは「紙や堆肥にできるプラスチック製などのストローの選択肢も提供する。」とツイートし、フラペチーノは基本とした。
このように、プラスチックのストローを捨てて環境汚染になり、海の生き物を傷つけてしまわないように、紙のストローでなおかつ水にとける生分解可能で環境に良いストローにし、安心して飲食することができたらいいなと思った。日本のスターバックスもこのストローレス運動に参加するのだろうか。今度、近くのスターバックスに確認しに行こうと思う。