田辺市立 新庄中学校 1年 上中 碧彩
七月二十一日は、海の日です。海の日は、海の恩恵に感謝すると共に、日本の繁栄を願う日のことです。
地球の七割は、海です。そのため、地球は「水の惑星」とも呼ばれています。そして、実は、地球の酸素の七十%は海から作られているそうです。
森林は、二酸化炭素を吸収し、光合成をして酸素を作っていますが、海の中でも光合成は行われ、太陽の光が届く海面に近いところに住んでいる植物プランクトンや、海そうが光合成をして、酸素を供給してくれているのです。
外から見ているだけでは、一見きれいに見える海も、最近では、地球温暖化や開発、地球汚染により、悲鳴をあげているそうです。
生態系にはかかせないサンゴも九十%が死滅。さらに、サンゴの天敵である、オニヒトデが大量に発生。だんだん自然の恵みがこわされていっているのです。そこで、きれいな海を取り戻すために私たちにできることを考えました。
まずは、ポイ捨てをなくすことです。街に捨てられたゴミは、街から雨で流され、排水溝を通って川へ行き、最終的には海にたどりつきます。海に流されたゴミは海を汚します。浜にもゴミが流れつくかもしれません。私たちは、自分でだしたゴミはもちろん、周りに落ちているゴミも積極的に拾うことが大事です。拾ったゴミは、持ちかえるか、所定のゴミ箱にすてるといいそうです。「来たときより美しく」という言葉を忘れず、海がこれ以上汚れないようにしていくことが大切だと思いました。
二つ目は、日焼け止めです。海水浴に泳ぎに行く人は、日焼けを防止するため、日焼け止めをぬる人が沢山います。でも、それは、海を汚しているそうです。海を汚さないためには、ウォータープルーフのものを使うといいそうです。そうすると、水に入っても日焼け止めがおちないのでいいそうです。これは、簡単にできることだと思います。ぜひ、呼びかけていきたいです。
三つ目は、生活排水の汚れを減らすことです。生活排水というのは、水洗トイレ、台所、風呂場、洗濯機などから流される、汚れた水のことです。
生活排水のうちで、特に海を汚しているのは、台所から流される水で、汚れの原因の半分以上をしめているそうです。生活排水の汚れを少しでも減らすために、気をつけることを考えました。
飲みものは、飲みきれる分だけを入れて、飲みきる。お皿についた汚れは、洗う前にふき取って、流さないようにする。油は固めて燃えるゴミとして捨てる。食べ残しや食品のゴミを流さないようにする。などです。
こうした小さな積み重ねが、海を綺麗にするための一歩になります。
私は、学校の地域学で、ウニのくじょに行きました。ウニは、海そうを食べます。そうすると、魚が卵を産む場所がなくなり、魚も減ります。
私たちが、ウニを獲りに行ったのは七月頃ですが、ウニのくじょは年中行われているそうです。更に、五月頃には、いそみがきをしており、いそをきれいにしています。いそみがきをすることで、海そうがはえやすくなるそうです。ウニのくじょは、鉄をウニにさすのがむずかしかったです。でも、ウニがとれた時の達成感がとてもあり、たのしかったです。
獲ったウニは、農家の肥料になるそうです。これ以上海そうがへらないように、ウニをくじょしていけたらいいと思いました。
海をいまよりももっと良くするために、自分たちでできることを考え、実行できるようにしていきたいです。
一人ひとりの小さな心がけが、美しい地球を作って行きます。