吹田市立 第一中学校 3年 橋本 侑采
私は先日和歌山のアドベンチャーワールドに行きました。そこで夜にイルカショーを見ました。それはものすごい迫力で人間が手を回すとイルカも回ったり人間のことを口でおしていたり、もとは海に住んでいる生きものなのにすごく賢いんだなと思いました。
しかしイルカの実態を調べてみると人々が思っているような幸福で平和な生物からほど遠いものでした。例えば、三、五メートル程度にもなる動物が群れをなし、くちばしを棒のように振り回し、鋭い歯の列でなで切りにして仲間を殺していて、マイルカ科のイルカが多くのネズミイルカ科のイルカを攻撃して死に追いやることをしたらしいです。殺した相手を食べる他のほとんどの動物と違って、イルカは食物の必要性と無関係な殺害の衝動を持つようです。スコットランド沖で、ある科学者は約一時間にわたって大人のイルカが赤ん坊イルカを口で拾い上げては水面に叩きつけるのを繰り返し、やがて海に消えるのを見ており、ヴァージニア沖では、研究者達が少なくとも九頭の赤ん坊イルカが肋骨を折られ頭蓋骨と脊椎骨が粉砕されて殺されているのを見つけたという。一頭の小さな赤ん坊イルカには大人のイルカの歯のパターンと一致する穴があったらしい。このことから科学者や連邦政府高官は、イルカを見たり、餌をあげたり、一緒に泳いだりすることが増える状況で、イルカが人間を傷つけたり殺しはしないかと懸念しているみたいです。もちろんイルカの野蛮性は、マグロ漁で何百万ものイルカを死に追いやる人間の残酷さと比較すれば薄らぎます。
イルカは鯨の仲間で、マイルカ科を構成する三十二の種は最長九メートル位でポッドと呼ばれる有名なシャチを含みます。しかし残りの種はもっと小さく、マイルカは最長二メートル程度でバンドウイルカは最長三、五メートル程度です。多くのイルカは明瞭な口ばしを持っており、すべての種は中央部の背ビレ、および主としてイカと魚を食べるための鋭い歯を持っています。また、多くの種の口は上向きであり、いつも笑っているかのように見えます。その結果、イルカは長い間人々を魅了してきました。このように、可愛らしい面もあるようです。
なぜイルカは殺してしまうのかまだ不明で恐らくネズミイルカとバンドウイルカが食物を競合するのだと科学者は推論しています。子供イルカの殺害は謎を深くするだけでした。犠牲となったイルカは合計五頭の子供イルカが肺が破裂し、脊柱が脱臼、肋骨を砕かれ死んでいるのを一九九〇年ごろから見られています。
それでは楽しいイルカショーでイルカたちがやっている芸はどのようにして出来るようになったのでしょうか。実はすべてイルカが自然に身につけている動作で面白がってやるというのが基本だそうです。その基本となるものは信頼関係でこういう時にこういう動作をしたら喜んでくれたというのが号令に合わせてしてみせる芸に見えるのです。